設立趣旨

NPO法人 大阪脊椎脊髄グループの設立趣旨です。

特定非営利活動法人 大阪脊椎脊髄グループ
設立代表者 小田 剛紀

1 趣旨

我が国は、世界でも有数の長寿国であり、世界有数の経済力と世界に冠たる国民皆保険制度を背景に医療が行われています。このため老若男女分け隔てなく、高度で必要十分な医療が提供可能であり、これがその長寿国家を支えている要因であることは間違いありません。

脊椎脊髄疾患に関しては、高度な専門知識や技術を必要とし、それに関わる研究も全国で行われております。

我々は、脊椎脊髄疾患医療に携わる医師並びに医療関係者が、脊椎脊髄疾患に関わる診断や治療についての基礎医学研究、臨床医学研究及び大規模疫学研究等をもって、正確で有用な知識を探求することをその目的とし研究や講演活動してきました。今後はこの分野の医療技術の向上のため、より広く脊椎脊髄疾患を有する人々に対し、実証に基づく医療の開拓と、知識や医療技術の普及および予防に関する事業を行い、地域と社会の健康の増進を図り広く社会に貢献していきたいと考えております。

そのため、これまで行ってきた医療従事者むけの研修やセミナーだけでなく、広く知識や技術を広めるため、脊椎脊髄疾患を有する人及び関心の有る人に対しての啓蒙活動や、知識・技術の向上のための教育や研究の拡大、充実が必要です。

しかしこれらの活動は、営利を目的として行うものでないため、株式会社等の営利法人で行うことは適切ではなく、今後の諸事業を遂行する上で、医療関連企業等の後援、協賛を必要とします。また、高度な専門的教育や支援など多面的な活動を行ううえでも、運営主体の明確性や財務の透明性確保が必要だと考えます。

上記の理由から、営利を目的とする株式会社等の営利法人や運営主体や財務状況が不明瞭な任意団体で事業を行うことは望ましくありません。

そこで、営利目的でなく、かつ、運営主体や財務内容の透明性が高いNPO 法に基づく法人格の取得が望ましいと考え「特定非営利活動法人 大阪脊椎脊髄グループ(OSSG)」を設立することとしました。

2 申請に至るまでの経過

現在大学医学部の整形外科脊椎外科グループの中で活発に活動している大学の内、多くはNPO法人としてグループを作っています(名古屋大学,岡山大学,和歌山医科大学,神戸大学など)。特に名古屋大学は10年近くの歴史があり、現在も存続しています。

大阪大学としてもそれらの大学と同等な研究活動を行っており,これまでにすでに年に2回の大阪脊椎フォーラムという一般の医師にも開かれた比較的大きな規模の研修会を継続しております。

また、別に大阪大学系列の医師を対象にしたセミナーも年に2回継続しております。

これらの活動を継続し、脊椎脊髄疾患に関わる事業の充実や拡大を図るため組織化することが望ましいとの声が多数上がり、「特定非営利活動法人 大阪脊椎脊髄グループ」を設立することにしました。